二〇一九(平成三十一)年四月、三年生の課題研究の授業として活動を始めた。東京電力福島第一原発事故による県産品の風評を拭い去ろうと、地元企業と連携してオリジナル商品を開発している。
母校の大先輩である作曲家古関裕而さんがモデルとなったNHK連続テレビ小説「エール」にちなみ、地元の食材を応援する気持ちをチーム名に込めた。県産品を使ったポン菓子やレトルト野菜カレーを作った。二〇一九(令和元)年七月に開かれた県高校生徒商業研究発表大会作品展示部門で最優秀に輝いた。
二〇二〇年度には「吾妻の雪うさぎ」をヒントにした「福うさぎパン」や、スマイルマークの焼き印を押したどら焼き「笑エール」など四つの商品を考案した。地元企業からアドバイスを受けながら、試食を重ね完成させた。
販売にも力を入れ、県内各地のイベントに足を運び、商品をPRしている。消費者の生の声を聞き、今後の商品のアイデアに生かす。鎌田健太郎さん(18)=三年=は「味を決めるのは難しかったが、買ってくれた人の『おいしい』という声が励みになった。この経験を卒業後も生かすのが目標」と誓った。
◆チーム「福商エール」◆
▽設立=2019(平成31)年4月
▽メンバー=6人
▽住所=福島市丸子字辰ノ尾1(学校)
▽電話番号=024(553)3451(学校)