会津若松市のスマートシティアイクトには、情報通信技術(IT)関連企業やコンサルタント会社が入居している。県外からの赴任者も多く、デザインの力で地域と交流するきっかけをつくろうと、会津大短期大学部の学生らが活動した。
高橋延昌准教授(49)=産業情報学科デザイン情報コース=のゼミ生四人が中心になって取り組んだ。入居企業の関係者と話をしたところ単身赴任者が多く、「食事をどこで食べればいいか分からない」といった声が多く聞かれた。そこで学生たちはランチ情報の提供を発案。アイクトの近隣にある飲食店四十二店舗を取材した。表面に料理写真、裏面に店舗情報をデザインしたカード「Ai-lunch(アイ・ランチ)」を作り、アイクト内のパブリックスペースに置いた。カードは持ち帰り自由で、品切れになった。
ゼミ長の佐藤真澄さん(20)=産業情報学科二年=は「自分たちが学んだデザインで地域に情報発信できたのは良かった」と充実した活動を振り返っている。
飲食店情報は、会津大の藤井良典さん(25)=コンピュータ理工学部四年=が独自に開発したアプリ「LCT」でも閲覧できるようにした。
◆「チーム・アイクト」◆
▽設立=2019(令和元)年7月
▽メンバー=5人▽代表=佐藤真澄
▽住所=会津若松市一箕町八幡字門田1の1(会津大短期大学部)
▽電話番号=0242(37)2300
(会津大短期大学部)