東京パラリンピック聖火リレーで、４７都道府県の火を集めて東京都で行われる集火式に、本県代表としてパラリンピアンの増子恵美さん（５０）＝三春町出身＝が参加する。都内で行われる聖火リレーの本県代表ランナーは県立いわき支援学校高等部３年の星野千尋さん（１７）＝いわき市＝が務める。県が２８日、発表した。
増子さんは車いすバスケットボールの日本代表として１９９６（平成８）年アトランタ大会から４大会連続でパラ出場を果たした。２０００年シドニー大会では銅メダルを獲得した。県障がい者スポーツ協会に所属している。８月１５日に郡山市の開成山陸上競技場で行われる本県での集火・出立式にも出席する。
星野さんは県立いわき支援学校高等部で生徒会長を務め、部活動ではサッカー部の中心選手として活躍している。中学時代は周囲とうまくコミュニケーションが取れず、消極的な性格だったが、高校入学を機に自分を変えたいと、さまざまな挑戦を続けてきた。「走る姿を通じて、自信を持てず悩む人々に勇気を伝えたい。最後まで走り切り、成長した姿を親や学校の先生に見せる」と意気込んでいる。
増子さんと星野さんの起用はともに県が決定した。