東京五輪の聖火リレーが四日、茨城県で始まり、J1鹿島でも活躍したサッカー元日本代表監督のジーコさん(68)が、五輪サッカー会場となる鹿島の本拠地・カシマスタジアム(鹿嶋市)の周辺を走った。「コロナ禍でみんなが下向きになるところを、スポーツを通じて喜びを与えるのがわれわれの責務。沿道の方々の喜ぶ姿や表情が感動的だった」と語った。
鹿島OBで元日本代表の中田浩二さん(41)、本田泰人さん(52)、名良橋晃さん(49)、鈴木隆行さん(45)と「ジーコ&レジェンズ」として走行。トーチを掲げたジーコさんを先頭に、五人がスタジアム隣にある「ジーコ像」の前に到着すると、集まった人々が拍手で迎えた。
公道でのリレーは、六月二十七日の山梨県以来。四日朝、鹿嶋市の鹿島神宮をスタートし、午後は大子町の「袋田の滝」や常陸太田市の「竜神大吊橋」を経て、水戸市まで聖火をつなぐ。五日は二〇一五年の関東・東北豪雨で決壊した常総市の鬼怒川堤防を通り、つくば市でゴールする。