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センバツ21世紀枠の只見(福島)、初の甲子園で奮闘 大垣日大に1―6で敗れる

2022.03.23 09:50
大垣日大との熱戦を終え、充実感をにじませながらグラウンドを去る只見ナイン=22日午後8時20分ごろ、甲子園

 第94回選抜高校野球大会(センバツ)第4日は22日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われた。21世紀枠で春夏通じて初の甲子園出場を果たした只見(福島県只見町)は、1回戦で大垣日大(岐阜県大垣市)と対戦し、1―6で敗れた。只見ナインは大垣日大に序盤で2点を先制され、終始追いかける展開だったが、最後まで粘りのプレーを見せた。四回には1点を返し、甲子園で初得点を記録した。

 この日は雨の影響で第1試合から開始がずれ込み、只見戦は初回からナイター試合だった。只見は2点を追う四回裏、酒井怜斗選手が四球を選んでチームとして初出塁した。犠打や相手守備の後逸などを絡め、2死一、三塁の得点機をつくった。山内友斗選手が鮮やかな右前適時打を放って酒井怜が生還し、1点を返した。只見は先発の酒井悠来(はるく)投手ら3人で継投。代打、守備交代を含め、九回までに選手全13人が出場した。

 只見は昨年の秋季県大会で春、夏、秋を通じて初めて八強入りした。豪雪地帯の只見町にある県立校で、冬場は厳しい練習環境にある。2011(平成23)年の新潟・福島豪雨で被災した選手もおり、困難を乗り越えて野球に打ち込んできた点が評価され、21世紀枠に選ばれた。会津地方の高校の甲子園出場は第31回選抜大会に出場した会津以来、春夏を通じて63年ぶりだった。

 県勢の次戦は、20日に1回戦を勝ち上がった4年ぶり6度目出場の聖光学院が大会第7日の第1試合(25日午前9時開始予定)で、近江(滋賀)と2回戦を戦う。