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星陣営は県北・会津で組織票固め 小野寺陣営は郡山・いわきで浸透注力 参院選折り返し、後半戦術定める

2022.07.02 10:00

 10日投開票の参院選は1日、18日間の選挙戦を折り返した。福島県選挙区(改選1議席)の各陣営は前半戦の課題を洗い出し、後半戦の戦術を固めた。自民党公認の新人星北斗候補(58)=公明党推薦=の陣営は県北地方と会津地方を重点地域に据え、組織の引き締めを徹底する。野党統一候補で無所属の新人小野寺彰子候補(43)=立憲民主党、国民民主党、社民党推薦=の陣営は郡山市といわき市を重点地域に位置付け、無党派層への浸透に注力する。


 星陣営は1日、合同選対会議を開き、約140の支援・友好団体と展開している組織戦の現状を分析した。期日前投票の実績や情勢調査などを見ると大票田の郡山市などで堅調に推移している一方、県北地方と会津地方の都市部でてこ入れが不可欠と判断した。

 総合選対本部幹事長の西山尚利県議は「政治の安定を求める支持層の票固めを徹底することが、無党派層への浸透につながる。友好団体などと一丸となって戦い、必ず勝利する」と語気を強める。

 後半戦は組織の末端まで期日前投票の徹底を呼びかける。電話や無料通信アプリ「LINE」、交流サイト(SNS)を使って知人らにも支持拡大を訴える。現職閣僚や元首相、大物国会議員を重点地域などに相次いで送り込み、浮動票の取り込みに注力する。

 小野寺陣営は情勢調査などを踏まえ、県北地方や会津地方で着実に支持を広げていると分析。期日前投票者数(6月26日現在)が2019年の前回同期の約1・8倍に伸びている背景には、政府の物価高騰対策などへの不満、批判があるとみている。

 総合選対本部幹事長の亀岡義尚県議は「岸田政権におきゅうを据える1票が投じられている。相手は組織戦だが、こちらは草の根の運動だ。点から線、線から面へと支持を広げる」と気を吐く。

 無党派層の多い都市部での集票が勝敗の鍵を握るとみて、大票田の郡山市といわき市で選挙チラシを集中的に配布する。著名な国会議員による街頭演説を増やし、投票行動の喚起につなげる考え。五日には総合選対会議を開き、最終盤の追い込み策を詰める。

 NHK党公認の新人皆川真紀子候補(52)、政治団体「参政党」公認の新人窪山紗和子候補(47)、無所属の新人佐藤早苗候補(62)は県内各地を回り、政策を訴えている。