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【ふくしま2022参院選 福島県選挙区】浮動票獲得へ追い込み 星陣営は「女性」小野寺陣営は「労働者」へ浸透図る

2022.07.08 09:50

■福島県選挙区立候補者(届け出順、敬称略)

皆川真紀子 52 N 党 新

小野寺彰子 43 無所属 新

窪山紗和子 47 参政党 新

佐藤 早苗 62 無所属 新

星  北斗 58 自 民 新


 参院選は10日の投開票まであと2日に迫った。福島県選挙区(改選一議席)は自民党公認の新人星北斗候補(58)=公明党推薦=と、野党統一候補で無所属の新人小野寺彰子候補(43)=立憲民主党、国民民主党、社民党推薦=による事実上の一騎打ちが最終盤に入り、両陣営は組織を引き締めて期日前投票を徹底するとともに、浮動票獲得が最重要課題とみてラストスパートをかける。星候補は女性票、小野寺候補は労働者層に浸透の余地があるとみている。


 両陣営の想定投票率と当選ラインは【表】の通り。いずれも2019(令和元)年の前回の当選者得票を上回る集票が勝利の条件と分析。県民生活に直結する物価高などに対する有権者の関心の高まりを踏まえ、当選ラインを設定した。両陣営とも3割程度の有権者が投票先を決め切れていないとみている。

 星陣営は報道各社の情勢調査などで女性からの支持が厚いのを強みに、さらなる浸透を目指している。7日には福島市で女性向けの集会を開催し、旧民主党で閣僚を務めた自民の衆院議員が、医療面で県民生活を支えてきた星候補の実績を強調。「党派を超えて女性に人気がある弁士」(陣営幹部)を迎えたのは、広く女性層に星を売り込むためだ。

 浮動票の獲得に向けて交流サイト(SNS)では、候補者名にちなんだ「星に願いを」のフレーズを掲げて発信を強化している。七夕の7日は「#七夕星ねが」との検索目印(ハッシュタグ)を付けた投稿で拡散を目指した。

 総合選対本部幹事長の西山尚利県議は「党所属議員、党員・党友、支援・友好団体が一丸となり、一票一票の積み重ねに最後まで全力を挙げて必ず勝つ」と意気込む。

 小野寺陣営は報道各社の情勢調査を踏まえ、労働者からの支持をさらに広げるのが逆転勝利の鍵とみている。7日は大票田の郡山市の駅前で演説し、アナウンサーとして県民の不安や悩みに寄り添ってきた思いを訴えた。保守層を含めた労働者票を確実に取り込むために、「人通りが多い通勤時間帯にマイクを握った」(陣営幹部)という。

 小野寺陣営のキャッチコピーは「あなたのこころを届けたい」。SNSをフル活用し、無党派層を含めた浮動票の囲い込みを進めている。7日は郡山市で行った街頭演説の様子を動画投稿サイトで同時配信し、幅広い有権者への浸透を狙った。

 総合選対本部幹事長の亀岡義尚県議は「物価高で賃金に不満を抱える労働者は少なくない。あらゆる産業の保守系の労働者を切り崩せば、ハナ差で勝てる」と息巻く。

 福島県選挙区にはNHK党公認の新人皆川真紀子候補(52)、政治団体「参政党」公認の新人窪山紗和子候補(47)、無所属の新人佐藤早苗候補(62)も立候補し、それぞれ得票を目指している。