全国高校野球選手権大会は18日、甲子園球場で準々決勝の4試合が行われる。
17日は休養日で試合がなかった。3回戦を勝ち上がった各校は、調整などに費やした。史上初となる3度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭は、室内練習場で打撃練習などのメニューをこなした。昨夏4強で、選抜大会準優勝の近江(滋賀)も打撃練習で汗を流した。
3回戦終了後の休養日は選手の健康への配慮を目的に、前回大会から導入された。昨年は天候不良による順延が続いたため、休養日は1日だけとなった。
■聖光学院、試合に向け休養
18日の第104回全国高校野球選手権大会第12日第4試合で九州学院(熊本)と対戦する聖光学院は17日、本格的な練習はせず、休養した。
宿泊先で軽く体を動かした後、相手の分析に多くの時間を取った。16日の試合の守備時に足に打球を受けた捕手山浅龍之介は試合後腫れがあったが、徐々に回復しているという。
主将の赤堀颯は「敦賀気比戦は犠打などでミスが目立った。一球で展開が変わるので注意したい」と気を引き締めた。
■準々決勝へ意気込み 欲持たず戦う 聖光学院の斎藤監督 3点以上取る 九州学院の平井監督
聖光学院の斎藤智也監督と九州学院の平井誠也監督は17日、オンライン取材に応じ、準々決勝の意気込みを語った。両監督に注目する選手などを聞いた。
-3回戦までを終えて成長した部分と課題は。
斎藤監督 無欲で戦うことで、一投一打に集中できている。一方、犠打などのミスが見られた。
平井監督 ここぞという場面で一本が出た。失点につながる無駄な四球や失策は減らしたい。
-対戦相手の印象、警戒する選手は。
斎藤監督 強豪の国学院栃木に勝利し、勢いがある。主戦直江新は今大会一番てこずりそうだ。話題性のある村上慶太を乗せないようにしたい。
平井監督 投手を中心に守りが堅い。佐山未来の多彩な変化球と制球に注意したい。1番赤堀颯と3番安田淳平ら中軸を抑える。
-どう戦うか。
斎藤監督 欲を持たずに戦ってもらいたい。選手と共に目の前の一試合に集中する。
平井監督 3点以内に抑え、3点以上取る。チャレンジ精神を持って臨みたい。