2022年3月の福島県沖地震で倒壊した南相馬市鹿島区の鹿島御子神社の鳥居が再建され、初詣客を迎える準備が整った。
鹿島御子神社では参道入り口の鳥居が全壊し、奥の鳥居は柱を残して上部が崩落した。灯籠や石像も倒れた。ボランティアらの協力で灯籠や石像は修繕されたが、鳥居は壊れたままだった。
鹿島区では被災した家屋が多く、修理業者が追いつかない状態が続いたが、12月に入りようやく鳥居の修復に入った。全壊した入り口の鳥居は木材に石を模した塗料を吹き付け、元の姿に近い形にした。氏子からの寄付を活用した。
森昭文宮司(77)は「氏子や業者の皆さんのおかげで年内に再建することができた。無事、新年を迎えられる」と安堵(あんど)している。