2021(令和3)年2月と2022年3月の福島県沖地震の影響で休業していた福島県相馬市の「ホテル飛天」が13日、再オープンする。管野貴拓社長(47)は「応援してくれたお客さまに恩返しできるよう、しっかりおもてなししたい」と誓っている。
飛天は2度の福島県沖地震でガラスや壁、エレベーターなどが損壊した。その都度すぐに復旧させたものの、建物内部の配管などに不具合が見つかった。万全な状態で宿泊客を迎えようと今年1月から休館し、本格的な工事を行った。
地元の食材をふんだんに使った料理や、潮風を感じられる露天風呂で人気を集める。再開を前に県内外から問い合わせがあり、今週末の宿泊予約はほぼ埋まったという。管野社長は「災害があるたびに多くの人から連絡があり、乗り越えることができた。心が温まる宿づくりに努めたい」と感謝している。