開会式では福島県高野連の元理事長で顧問の宗像治さんへの「都道府県功労者表彰」が行われ、酒井祐治会長が賞状を贈った。日本高野連が5年に一度、高校野球の発展に寄与した人物を選出している。
宗像さんは2004(平成16)年から理事長を10年間務めた。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故直後に開かれた第93回福島大会も成功に導いた。理事長を退いた後は日本高野連の本部委員として本県と全国の橋渡し役を担っている。
磐城の選手として甲子園準優勝の経験も持つ宗像さんは始球式に登場した。ノーバウンドでミットに投げ込むと、場内から歓声と拍手が沸き起こった。70歳となる9日を前に「誕生日前の良い記念になった」と笑みを浮かべ、「練習の成果を発揮し、良い思い出を残してほしい」と球児にエールを送った。