来春の選抜大会(センバツ)につながる第75回秋季東北地区高校野球県大会の組み合わせ抽選会は8日、オンラインで開かれ、組み合わせが【表】の通り決まった。
秋の県大会はこれまで県内6支部で予選を行い、代表校を決めていたが、出場校数の減少などに伴い今大会から連合5チームを含む全66校59チームが参加する。第105回全国高校野球選手権記念大会に出場した聖光学院と、8月下旬から開かれた支部大会で優勝した福島商、日大東北、学法石川、会津学鳳、いわき湯本、相馬、各支部2位の中から抽選で決まった白河の計8校がシード校となった。
いわき市のいわきグリーンスタジアムをメインに、白河市の白河グリーンスタジアム、会津若松市のあいづ球場、郡山市のヨーク開成山スタジアム(開成山野球場)の計4球場で行う。開会式は行わない。
大会は16日に開幕する。前半は20日までの5日間で1、2回戦を行う。3回戦以降の後半は23日から、いわきグリーンスタジアムと白河グリーンスタジアムで始まる。決勝は10月1日正午からいわきグリーンスタジアムで行う。
上位3校は同月16日から22日まで秋田県で開かれる東北大会に出場する。
■例年以上の混戦模様
今年は予選がなく、出場全校が県大会に臨む。聖光学院を軸に優勝争いが繰り広げられるとみられるが、例年以上の混戦が予想される。
Aブロックは最激戦区となった。今夏準優勝の学法石川、県北支部を3年ぶりに制した福島商が入った。各支部大会で準優勝の学法福島、郡山、いわき光洋、会津北嶺の4校が集まった。
Bブロックには聖光学院と強豪日大東北が名を連ねた。前回大会3位の田村や、福島大会で日大東北との接戦を制した郡山商も力がある。
Cブロックでは支部大会決勝で18得点して大勝した相馬や、統合後初めて支部大会で優勝したいわき湯本が上位を狙う。
Dブロックには、支部大会で会津北嶺との接戦を制した会津学鳳が入った。白河は同支部の清陵情報と初戦で戦う。伝統校の磐城も名を連ねた。
来春のセンバツの枠数は20年ぶりに見直され、東北は1増の3枠となった。全国大会出場への可能性が広がり、各校の熱戦を期待したい。