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若元春、三役復帰へ 6連勝で勝ち越し 大相撲初場所 幕下若隆景も6戦全勝

2024.01.25 09:45

 東京・両国国技館で24日に行われた大相撲初場所11日目で、福島市出身の「大波3兄弟」の次男で東前頭筆頭の若元春(30)=荒汐部屋=が6連勝で8勝3敗と勝ち越し、三役仮咲きを確実とした。三男で西幕下筆頭の若隆景(29)=同=も6連勝し、来場所の十両復帰へ足場を固めている。

    ◇  ◇

 若元春は、ともに7勝3敗で並んだ玉鷲との前頭対決に臨んだ。組めなくてもおっつけながら前進。左をのぞかせると、相手の引きに乗じて力強く押し出した。「今場所はいい相撲が取れている」と納得顔だ。

 今場所は2022(令和4)年九州場所以来の平幕ながら、序盤に横綱照ノ富士と大関貴景勝を撃破。関脇琴ノ若に勝った6日目からは負けなしで三賞も見える活躍だが「大きな結果を見るのは大事だけど、今は一番一番しっかり取ることを意識してやっている」と気を引き締めた。

 弟の若隆景は右膝の大けがから再起を目指す。6戦全勝に「あと一番あるので集中する。体は動いている」と手応えを示した。

 4場所連続休場明けの先場所は5勝2敗。今場所は相撲勘が戻り、得意のおっつけにも切れ味が出てきた。かつての大関候補は「体が反応してくれている。最後も自分の相撲を取るだけ」と話している。7戦全勝優勝で有終の美を飾れるか注目が集まる。

 大波3兄弟の父政志さん(56)は若元春について「負け越した先場所の反省を生かして〝前へ前へ〟行こうとする気持ちが表れている」と取組を評価。若隆景には「勢いが良く、もう盤石だろう。全勝優勝で最後をきれいに締めくくって」と期待した。

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 三段目では、いずれも荒汐部屋で、大波3兄弟の長男若隆元(32)、福島市出身の丹治(17)が11日目を終えて5勝1敗とし、優勝の可能性を残している。