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聖光学院ベスト4 1点差で久慈(岩手)下す 春季高校野球東北大会(6月11日)

2025.06.12 10:25
【久慈―聖光学院】7回裏、聖光学院1死二、三塁、細谷が中前に逆転の2点打を放ち、塁上でガッツポーズする

▽準々決勝 聖光学院7-6久慈

 聖光学院が久慈との接戦を制した。聖光学院は二回、1死二、三塁から坂元の2点適時打、2死一、三塁から猪俣の3点本塁打で一挙5得点を挙げた。1点を追う七回、1死二、三塁から細谷の2点中前打で逆転。3番手大嶋が力投で締めた。


■秋春連覇へ好発進 聖光学院・細谷が殊勲のヒット 守備のミス取り返す

 聖光学院は秋春連覇へ好発進し、3年ぶりに4強に名乗りを上げた。殊勲の2点中前打で勝利を手繰り寄せた細谷丈は「打球が抜けて安心した。勝ち切れてうれしい」と表情を緩めた。

 一回の守備、先頭打者の遊撃への打球が捕球しようとした細谷のグラブの下をすり抜けた。守備の乱れから2失点につながった。2年生の先発松本叶我の立ち上がりに水を差した。「取り返してみせる」と奮い立ち、五回に右前打を放った。

 5―6の七回、先頭の小林海童が暴投による振り逃げで出塁。菊地政善の四球、竹内啓汰の犠打で1死二、三塁の好機が細谷に巡ってきた。外角高めに入った直球を芯で捉えると打球は中前に。右拳を力強く上げて走り出し、塁上で晴れやかな表情を見せた。

 猪俣陽向は人生初の3点本塁打を決めた。打線の調子が上がってきた。準決勝を戦う仙台育英は昨秋の準々決勝で3―2で勝利した。細谷は「大差で勝てるチームではないが、粘り強くプレーする」と闘志を燃やした。


■3番手で登板 不安定さ反省 聖光学院主戦の大嶋

 六回から3番手で登板した聖光学院の主戦大嶋哲平は「苦しい展開だったが、勝てて良かった」と安堵(あんど)した。立ち上がりは安定を欠き、久慈に3得点を許した。七回以降は4奪三振するなど立ち直ったが、「0点の投球だった」と厳しく受け止めた。「捨て身になって一球一球チームのために投げる」と四死球を減らし、防御率を改善する目標を掲げた。