福島県只見町は３日、京都市在住の絵本作家吉田瑠美さん（４２）を町観光大使に任命した。吉田さんはＪＲ只見線の駅舎２カ所にアート作品を描き、新たな観光スポットになっている。吉田さんは「只見は第２の古里のよう。できることを何でもやりたい」と意気込む。
吉田さんは町を舞台にした日台合作映画「青春１８×２ 君へと続く道」で劇中の絵を担当した。その縁で会津蒲生駅と会津塩沢駅の駅舎の壁面に絵を描いた。只見の春と夏をイメージした作品を鑑賞に訪れる人は多いという。映画を手がけた藤井道人監督の姉。
任命式は町役場で行われた。渡部勇夫町長が吉田さんに委嘱状を手渡し、「次は只見駅にも描いてほしい」と求めた。
吉田さんは「只見を初めて訪れて１年たっていないが、自然の素晴らしさ、人の強さを感じた。絵や絵本作品を通して只見の魅力を伝えたい」と話した。
（会津版）