参院選は5日、公示後初の週末を迎えた。福島県選挙区(改選1議席)では自民党の現職森雅子候補(60)、立憲民主党の新人石原洋三郎候補(52)、参政党の新人大山里幸子候補(51)らが県内各地に選挙カーを走らせ、街頭演説などで政策の浸透を目指した。
森候補は、二本松、本宮、大玉、郡山の県北・県中地方の各市村を選挙カーで巡り、聴衆の前でマイクを握った。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興の推進、物価高や米国関税政策への迅速な対応を進めるとした。
石原候補は棚倉町や白河市など県南地方を遊説して回り、支持を呼びかけた。街頭演説を重ね、大都市一極集中や荒れ果てた中山間地域の現状を訴え、地方が疲弊する流れを今回の選挙で変えると声を張り上げた。
大山候補は地盤とする郡山市を離れ、福島市など県北地方を中心に遊説を展開した。街頭演説では、国内の経済が低迷していると主張。税と社会保険料を合わせた国民負担率の引き下げを柱とした経済政策などを訴えた。
政治団体「NHK党」の新人越智寛之候補(51)は交流サイトを駆使し、支持を呼びかけている。
無所属の新人遠藤雄大候補(40)は独自の選挙戦を展開している。