福島県いわき市のいわき震災伝承みらい館の夏休み企画「東日本大震災をきっかけに日本の地震を見てみよう」は8日、同館で行われ、受講した親子が地震の仕組みなどを学びながら防災意識を高めた。
田人地域振興協議会の下山田誠さんが講師を務めた。震災の1カ月後に発生し、いわき市南西部を震源とした最大震度6強の巨大余震「福島県浜通り地震」を取り上げ、余震を引き起こした「井戸沢断層」について解説。受講者は活断層が引き起こす地震の特徴に理解を深めた。模型を工作し、震源の直下と離れた場所での揺れ方の違いを学んだ。
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企画展「命を守る防災・減災のとりくみ」は11月30日まで、同館で開かれている。災害に備える豆知識や過去に発生した地震などの情報をまとめたパネルを展示している。身の回りにある物で自作できる防災グッズも紹介している。
10月12日には、2019(令和元)年の東日本台風で浸水被害を受けたいわき市平中平窪の常勝院の横山佐知子さんが講演。救援物資の配布や炊き出しに当たった経験などについて話す。午前10時半からの予定。問い合わせは同館へ。