任期満了に伴う福島県いわき市長選は8月31日、告示された。いずれも無所属で、現職内田広之氏(53)、元衆院議員の新人宇佐美登氏(58)、元職清水敏男氏(62)の3人が立候補し、7日の投開票に向けて7日間の舌戦に入った。3人は前回2021(令和3)年も争っており、内田候補が再選を果たすのか、宇佐美候補が初当選するのか、清水候補が返り咲くのか注目される。人口約31万4千人の中核市のかじ取り役を選ぶ重要な選挙で、人口減少が進む中、公共交通の維持、若者の市外流出、医師不足、防災力強化などの課題に具体策を示せるかが焦点になる。
内田候補は1期4年の実績を踏まえ市政継続を訴え、市の災害対応力を生かした「国際防災都市」の実現や、医師100人増加計画を掲げる。
4度目の挑戦となる宇佐美候補は、市内内郷地区から四倉地区への福島労災病院の移転や、若者向けの大型商業施設の誘致を打ち出している。
清水候補は2期8年の実績を前面に、新たな産業団地の造成や、福島国際研究教育機構(F―REI、エフレイ)と連携した関係企業の誘致を訴える。
有権者数は8月30日現在、25万7408人(男性12万5879人、女性13万1529人)。
前回の投票率は47・68%だった。
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期日前投票は1日から6日まで、市役所東分庁舎や各支所、イオンモールいわき小名浜など計17カ所で行われる。中央台公民館と泉公民館は2日から。
7日の当日投票は午前7時から市内135カ所で行われ、午後8時から市総合体育館で即日開票される。
◇立候補者(右から届け出順、敬称略)
内田 広之 53 無現 いわき市長
宇佐美 登 58 無新 公益法人評議員
清水 敏男 62 無元 無 職