任期満了に伴い11月9日告示、16日投開票で行われる福島市長選で、立憲民主党の衆院議員馬場雄基氏(32)=比例東北、当選2回=は立候補の意思を固めた。近日中に議員辞職し、立憲民主党を離党して臨む方向で調整を図っているもようだ。近く正式表明する予定。市長選には現職木幡浩氏(64)=2期=、郡山市の会社経営の新人高橋翔氏(37)が立候補を表明しており、3人による選挙戦になる可能性が高まっている。
馬場氏は4日、福島市で連合福島の沢田精一会長と会い、市長選に立候補する意思を伝えた。終了後、沢田会長は記者団に、市活性化に向けた政策を進める思いを聞いたとした。一方、馬場氏は「近日中に自分の言葉で皆さまに報告できるようにしたい」と述べるにとどめた。
市長選を巡っては、経済界の一部に馬場氏を推す声が上がっている。馬場氏は同日までに党県連幹部に離党の意思を伝えており政党の支持動向も注目される。
木幡氏は7月26日に連合後援会から出馬要請を受け立候補を表明した。若い世代が定着する街を目指すなどとして市政継続の決意を示した。市内に32の地区後援会を張り巡らせ、選挙戦を想定して組織の引き締めを図っている。
高橋氏は8月1日に記者会見して立候補を表明した。企業誘致を促して雇用を生み出すなどと訴え、若者が政治に興味を持つ選挙戦にしたいとした。動画投稿サイト「ユーチューブ」などで市長選について発信している。