県外の料理人らを招いて期間限定の飲食店を開業し、地元産食材を使った料理を提供する「インスピレーション⇄キッチン」は3日、福島県南相馬市小高区の酒蔵haccoba(ハッコウバ)で始まった。東京電力福島第1原発事故の影響で飲食店が減少したために打ち出したグルメ企画で、地域活性化を促す。27日まで。
イベントを企画・運営する市内の「wind&soil」の主催。13日まで、山形県鶴岡市の「メシとカシ りば亭」の堀優歌シェフが日替わりの「多国籍丼」を振る舞う。外国の料理をメインに小高区の野菜など副菜を添える丼物で、30種以上のレパートリーから仕入れによってメニューを決める。ビーガン向けのメニューも用意している。値段は1300円で、食材の原価によって変更がある。焼き菓子も提供している。
堀シェフは「多国籍丼は2度と同じ組み合わせにならない。次は何が出るのかわくわくしてもらえるような料理を作る」と来店を呼びかけた。
営業時間は午前11時30分から午後2時まで。8日は休みで、12日は午後6時から同9時までイベント営業を行う。ハッコウバの酒を振る舞い、つまみを用意する。駐車場は小高パイオニアヴィレッジを利用できる。
16日からは、パティシエの秋山乃里子シェフが彩り豊かなワンプレートとデザートなどを提供する。14、21の両日は、同市の起業型地域おこし協力隊員の橋本恭佑シェフがハンバーガーを振る舞う。詳細はQRコードのwind&soilのインスタグラムへ。
(相双版)