スタジオジブリの「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」などで美術監督を務めた故山本二三さんの作品を集めた「アニメーション美術の創造者 新・山本二三展」は11月9日まで福島県郡山市立美術館で開かれている。来場者は緻密で色彩豊かな作品に見入っている。
同美術館の主催。山本さんは宮崎駿監督作品をはじめ、高畑勲監督の「火垂るの墓」、細田守監督の「時をかける少女」など数々のアニメ映画で美術監督を務めた。新海誠監督の「天気の子」では劇中の絵画を手がけた。
会場では初期から晩年までの手書き背景画、実際に使用した筆や絵の具など約220点を展示している。
光が差し込む迫力あふれる森林、「二三雲」「ラピュタ雲」とも呼ばれる大きく広がる柔らかな雲の描写などを紹介している。
美術館の学芸員新田量子さんは「アニメを支える背景美術の奥深い世界を堪能してほしい」と来場を呼びかけている。
観覧料は一般が1000円、高校生、大学生、65歳以上が700円。時間は午前9時30分から午後5時(入館は同4時30分)まで。毎週月曜日(祝日の場合は翌日)が休館。