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日光国立公園甲子エリア 魅力を「物語」で伝える 全体計画作り進行中 福島県西郷村と下郷町の関係者

2025.09.25 18:19
インタープリテーションのアイデアを出し合ったワークショップ

 福島県の西郷村と下郷町にまたがる日光国立公園甲子エリアでインタープリテーション全体計画作りが進んでいる。24日には西郷村の村文化センターで関係者によるワークショップが開かれた。

 環境省の主催。インタープリテーションとは、地域の魅力を「物語」として伝え、環境保全や観光振興に役立てる手法で、奥日光や那須などを含め国内各地で計画作りが進行している。

 甲子エリアでは8月下旬、下郷町でのワークショップで始まった。西郷村で開かれた2回目の会合には環境省、西郷村、下郷町、両観光協会などから約30人が出席した。

 日本インタープリテーション協会代表理事で帝京科学大の古瀬浩史教授が講師を務め、「自然や歴史、文化は放っておくと失われてしまう。観光の質を高め、にぎわいを生み出すことで自然や文化も守ることができる」とアドバイスした。

 出席者は各グループに分かれ、前回に出し合った甲子エリアの重要な資源、望まれる来訪者体験などを振り返った後、全体計画の根幹となる「テーマ文(ストーリー)」のアイデアを語り合った。

 ワークショップは今後、両町村を会場にさらに2回ほど開く予定で、今年度内に全体計画を取りまとめる。

(県南版)