東北電力ネットワークは29日、福島市で1963(昭和38)年まで運用していた信夫山移動無線中継所が、世界的な専門家組織から、電気・電子・情報・通信分野の歴史的業績を認める「IEEEマイルストーン」に認定されたと発表した。日本で初めて電源に太陽電池を導入し実用化したことが評価された。
信夫山移動無線中継所は東北電力が1958年に信夫山山頂に設けた配電線保守用の無人施設。太陽電池運用の知見が乏しい中で太陽エネルギー利用の実現可能性を実証した。
認定機関はアメリカに本部を置く世界最大の電気・電子技術者による学会「IEEE」。認定は25日付。マイルストーン制度を1983年に設け、過去に富士山レーダー、黒部川第四発電所などを選んだ。信夫山の施設は国内55件目の認定となった。