東日本大震災アーカイブ

転入学2000人余 申し込み、さらに拡大へ 県内

 県教委によると、県内市町村の小中学校に転入学を申し込んでいる児童・生徒数は2千人余に上る見通しだ。
 市町村別は福島市が約600人、会津若松市が約100人など。被災者がホテルや旅館へ移る二次避難が本格化し、定住先が決まれば、転入学者は、さらに拡大するとみられる。
 福島第一原発から20キロ圏内の避難指示区域の小中学校に通っていた児童・生徒は約6500人。自主避難が促された20〜30キロ圏内は約5500人に上る。浜通りを中心に半径30キロの圏外でも避難している児童・生徒は多いという。
 県外に転入学する児童・生徒数は現段階で把握できていないが、各都道府県教委と連携し、情報収集する。
 県教委は転入学が遅れる児童・生徒が出ることも想定し、学校ごとに課外補習などを行うよう市町村教委に求める方針だ。
 転入学する児童・生徒の教科書は国から無償提供されるが、制服やランドセル、教材、運動着などは対象外。県教委は教員に自宅にあるペンなどの学用品を持ち寄るよう呼び掛けている。PTAとも連携し、卒業生らに協力を求めている。

カテゴリー:福島第一原発事故