菅首相は郡山市のビッグパレットふくしまの避難所を訪問後、報道陣の質問に応じ、東京電力が示した福島第一原発事故収束の工程表を前倒しすることも含め、早期収束に取り組む考えを示した。原発事故に伴う風評被害に政府として対応することも表明した。
原発事故について菅首相は「原子力発電は国策としてやってきた。国が最後まで責任を持つことをまず、県民の皆さまに約束する」とした。東電の工程表に対しては「できれば前倒しして進め、1日も早く(避難者が家に)帰ることができるようにしたい」と述べた。
風評被害への対応では「市場に出ている物は安全だから食べて応援しようという動きもある。政府として、被災地の皆さんを応援するキャンペーンを張る計画もある」とした。
福島第一原発から半径20キロ圏内を警戒区域に設定する狙いにも言及。「一つには(圏内の家屋が)窃盗などの被害に遭わないよう管理をしっかりする意味がある」とした。
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