東京電力福島第一原発事故の影響で、福島県相双地方の県立高校8校が県内各地の高校に設けたサテライト校が9日、スタートした。初日は5校で開校式や始業式などが行われた。
このうち、原町高(南相馬市)の相双地区のサテライト校になる相馬高(相馬市)には最多の約280人が登校した。開校式では、八巻義徳原町高校長があいさつした後、生徒会長の鎌田有真君(17)が「弱音を吐いてばかりはいられない。一緒に原高の新しい伝統、文化を築いていこう」と新入生を歓迎。新入生代表の岡田千安紀さん(15)は「今この場に立てることをうれしく思う」とあいさつした。
初日はホームルームや校舎案内などがあった。相馬高生との対面式も行われた。
8校の全生徒3246人のうち、56.6%の1836人がサテライト校を希望した。10日から13日にかけて各校で順次授業が始まる。
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