東日本大震災アーカイブ

「おだがいさま交番」開所 ビッグパレットの避難所派出所

開所した臨時交番に取り付ける看板

 東日本大震災による避難所で全国で初めて設置される郡山署の臨時派出所は12日、郡山市のビッグパレットふくしまで開所した。警察官が常駐して被災者らの悩み相談や啓発活動を展開する。
 開所式には、遠藤勝也富岡町長や渡辺日出夫館長、同署の菅野紀之地域交通官らが出席した。菅野地域交通官が「住民、ボランティアの安全安心の確保に努めたい」と開所宣言した後、住民と警察をつなぐ意味を込めて名付けた派出所の愛称「おだがいさま交番」の看板を取り付けた。
 派出所は仮払補償金に付け込む詐欺や一時帰宅で持ち帰られた貴重品を狙う窃盗犯罪の被害防止に加え、避難者に安心感を与えることなどが期待されている。富岡町の主婦金成房子さん(64)は「警察官が常にいてくれるとより安心して過ごせる」と歓迎していた。

カテゴリー:福島第一原発事故