福島県矢祭町の東舘小2、3、4年生合わせて65人は12日、体育館などに寝泊まりしながら東京電力福島第一原発事故の収束作業に当たる東電社員や関連会社員のために感謝と激励のメッセージを書いた。
「わたし達は原発で働く人達の味方です。日本全国の人がみなさんの事をきっとおうえんしていると信じています。必ず福島を守ってくださいね」(4年・橋本詩菜さん)。
きっかけは本紙10日付に掲載された愛媛大教授の谷川武医師(49)の記事だった。福島第一、第二原発の非常勤産業医として現地で診察し「食事や衛生面は改善されつつあるが、ストレスを抱える社員は依然多い。心のケアが重要だ」と指摘していた。作業員の多くが浜通りの被災者でありながら、放射線量が高い環境下で作業を続ける「災害支援者」。記事を読んだ児童と学級担任は手紙を贈ることを思い立った。
「あなたたちは、ひさいしゃのやみのなかのひとすじのひかりです。きぼうをすてないでください。ねっこからおれても、きれいなさくらのようにがんばってください」(3年・塙莉愛さん)。
65人の手紙は近く、県災害対策本部を通じて作業員の元に届けられる。
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