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農地除染実験に着手 飯舘村で県や農水省がヒマワリの種まき

農地の除染実験で畑にヒマワリの種をまく飯舘村の菅野村長(前列左)と鹿野農水相(前列左から2人目)=飯舘村

 農林水産省、県は28日、計画的避難区域の飯舘村で土壌の放射性物質を取り除く実証実験を始めた。土1キロ当たり約3300ベクレルの放射性セシウムが検出された二枚橋地区の畑で、鹿野道彦農水相、菅野典雄村長らが放射性物質を吸着するとされるヒマワリなどを畑に植えた。8月末まで検証し、有効な除染技術の研究を進める。
 コメの作付けができる土壌のセシウムの基準は土1キロ当たり5000ベクレルだが、村内は2万8900ベクレルから3000ベクレルの値が検出された。
 測定値の高い地域は芝・牧草のはぎ取り、表土削り取り、表面固化剤を使った土壌除去を実施する。吸着剤などを活用し水田の排水時の放射性物質除去も試みる。測定値が低い場所は植物を使った除染を計画している。
 表土の削り取りは6月中旬、吸着剤による除染は7月の実施を予定。実験の規模は水田、畑五カ所程度ずつで、合わせて約3ヘクタール。農水省の藤本潔農林水産技術会議研究総務官は「水田での除染の実証実験は世界初。5000ベクレル以下にするのは困難ではないと思う」としている。
 ただ、農地使用の再開は原発事故の収束が前提となる上、実験で効果が確認された場合でも、除染に用いられた植物などをどのように管理し処分するかが課題となりそうだ。
 石原洋三郎衆院議員(本県1区)、増子輝彦、金子恵美両参院議員(本県選挙区)らもヒマワリ、アマランサスの種を植えた。
 農地土壌除染技術開発の初会合も同日、同村の村活性化センターいちばん館で開かれた。国、県、村、JA、研究機関代表ら約90人が出席した。鹿野農水相が「効果のある技術を導入し、元の農地に戻すことに努力する」とあいさつ、菅野村長は「実証試験の結果は日本の大切なデータになる」と話した。
 鹿野農林水産相は28日、川俣町中央公民館を訪れ古川道郎町長らと意見交換し、計画的避難区域の川俣町山木屋地区で土壌から放射性物質を取り除く実証実験を行う方針を示した。実証実験の内容や時期は未定。
 古川町長は、家畜を移動させるまでの暫定的な通い農作業の容認、原発事故賠償の指針と支払いの早期化-などを求める要望書を鹿野農林水産相に手渡した。

カテゴリー:福島第一原発事故

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