東日本大震災アーカイブ

ペット避難所オープン 福島のあづま総合運動公園内

あづま総合運動公園に開設したペット避難所

 避難所となっている福島市のあづま総合体育館のある、あづま総合運動公園内に6日、ペットの避難所が開設された。駐輪場を改築し電気や水道、冷暖房が完備した本格的な施設で避難している被災者18人が飼っているイヌ16匹とネコ5匹が入った。
 県都市公園・緑化協会と県獣医師会が中心になり、ペット関係を扱うコジマの協力を得て設置した。公園の敷地内や自家用車の車内で飼育されていたペットのストレス対策として設けた。ゲージなどのペット用品は支援物資として届けられたものなどを利用した。
 双葉町から愛犬3匹と一緒に避難している奥谷栄子さん(61)は「公園内で飼っていた。歩行者に向かってほえることがあり、迷惑にならないか心配だったが、これからは安心だ」と語った。
 飼い主の取りまとめ役の南相馬市から避難している佐藤栄さん(67)は念願の避難所の完成にホッとしつつ、「飼い主同士で協力し合って施設を維持できるよう、仕組みを考えていきたい」と話した。

カテゴリー:福島第一原発事故