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川俣で仮設住宅入居開始 計画的避難、山木屋の150世帯

古里に早く戻れるようにと願いを込めて太鼓を打ち鳴らすメンバー

 東京電力福島第一原発事故に伴い、計画的避難区域に指定された福島県川俣町山木屋地区の住民の仮設住宅への入居が26日から始まった。初日は、160戸の仮設住宅が建設された町内東福沢の農村広場で入所式が行われた。

 入居するのは同地区の約150世帯、約360人。町は行政区ごとに入居場所を決めるなど、地域コミュニティーに配慮した。

 入所式では、地元の山木屋太鼓が「古里に早く戻れるよう心を一つにして願う」との思いを込めた「一心響鳴」などを披露。古川道郎町長は「避難している間、土壌改良などで以前と同じく生活できるよう準備を進めたい」とあいさつした。福山哲郎官房副長官は「皆さんが戻れるよう、政府が責任を持って取り組む」と約束した。

 住民代表の広野太さん(61)が「仮設住宅を古里への思いをつなぎ止める場所にしたい」と決意を語った。生活用品の贈呈の後、住民は早速、荷物を運び入れ、新生活をスタートさせた。

 父と妻、子ども3人と3世代で入居した鋳型製造業大内徳美さん(53)は布団などを運び終え、「放射線の影響を考えたら避難はやむを得ない」と諦め顔で話した。会社は町内の別の場所に移転し、操業を続けている。「必ず戻れると信じ、今はここで生活するしかない」と窓の外を見詰めた。

カテゴリー:福島第一原発事故

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