東日本大震災アーカイブ

道路31カ所、宅地78カ所 南相馬ホットスポット

 政府の原子力災害現地対策本部と県災害対策本部は30日、南相馬市で放射線量が高かった地区の環境放射線モニタリング結果を発表した。年間積算線量の予測で20ミリシーベルトを超える目安となる毎時3・0マイクロシーベルト以上の地点は、道路で31地点、宅地などで78地点あった。
 道路は52地点を調査し、県道原町川俣線の原町区大原地区で14地点、県道原町二本松線同区高倉地区で12地点、同区片倉地区で5地点が毎時3・0マイクロシーベルトを超えた。最も高いのは大原地区の毎時6・0マイクロシーベルトだった。
 宅地などは111地点を調査。鹿島区橲原地区の一部で4地点、原町区大谷地区の一部で15地点、同区大原地区の一部で34地点、同区高倉地区の一部で23地点、同区馬場地区の一部で1地点、同区片倉地区の一部で1地点が毎時3マイクロシーベルト以上だった。最高は高倉地区の宅地で毎時5・3マイクロシーベルトだった。調査は27日に実施し、道路や宅地の放射線量を測定した。
 県は国に調査結果を提出し、国、市とともに特定避難勧奨地点の指定について協議する。今後はいわき市川前地区などで詳細な放射線量を調査する。

カテゴリー:福島第一原発事故