県は東日本大震災、福島第一原発事故に伴い県有施設などで開設している1次避難所、旅館やホテルの2次避難所を原則として8月末で閉鎖する方針を30日までに固めた。被災者の応急仮設住宅への入居を促す。今月中旬に関係市町村に説明し、理解を求める。
県は応急仮設住宅1万4千戸が今月末までに完成予定であることを踏まえ、1カ月が経過する8月末に避難所を閉鎖する考えだ。市町村の協力を得て、避難者の応急仮設住宅などへの入居を加速させる。ただ、子どもの転校手続きなど避難者が抱える事情、2次避難先の施設の意向を踏まえ、開設期間の延長を含めて柔軟に対応する方針。
県が県有施設などで開設している1次避難所は10カ所程度。このうち、郡山市のビッグパレットふくしまは県内で最多の約600人が避難生活を送っている。2次避難所には約1万6千人が避難している。
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