東日本大震災アーカイブ

小麦、大麦県内線量を初調査

 福島県は市町村、JAと連携して7日、麦類(小麦、大麦)と菜種、夏ソバの環境放射線モニタリング調査を開始する。穀類の調査は初めてで、食品衛生法に基づく暫定基準値(1キロ当たり放射性セシウム500ベクレル)を上回った場合、出荷自粛を要請する。
 警戒区域と計画的避難区域を除いた地域で、出荷販売のために栽培している作物を調べる。麦類は出荷単位ごとに28市町村の約80点、菜種は地区ごとに12市町村の約20点、夏ソバは地区ごとに16市町村の約30点が対象になる。
 検体の分析は、麦類については国が指定する日本食品分析センター、菜種と夏ソバは県農業総合センターが行う。
 県によると、今年収穫された麦類と菜種、夏ソバで、現時点で出荷された作物はないという。

カテゴリー:福島第一原発事故