全農県本部は6日までに、本宮市の県家畜市場で毎年8月に開いている綿羊・ヤギの競り市を今年は開催しないことを決めた。
全農県本部畜産部によると、東京電力福島第一原発事故による放射性物質の影響について、綿羊・ヤギには明確な指針が示されてないという。生産者を調査したところ、事故後も屋外で草などを食べさせた例が多かったことから混乱を避けるため、24日予定の競り市を中止した。
本県の綿羊の競り市は全国で唯一の競りとして知られていた。二本松市東和地域などの生産者でつくる二本松市緬山羊研究会は「このまま市場閉鎖になれば死活問題」と再開を求め、8日にJAみちのく安達とともに全農県本部に要請する。
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