東日本大震災アーカイブ

疑問や不安が相次ぐ 南相馬で避難勧奨追加指定 

 特定避難勧奨地点に追加指定された南相馬市の65地点72世帯を含む追加モニタリングを行った681地点698世帯への説明会は7日、鹿島中体育館でスタートした。初日は鹿島区上栃窪の84地点88世帯と同橲原(じさばら)の44地点46世帯が対象で、60世帯の84人が出席した。
 原子力対策本部、市災害対策本部の主催。文部科学省などが追加モニタリングの結果と年間積算線量、健康への影響、特定避難勧奨地点の考え方と支援策、今後の生活などについて説明した。
 質疑応答では「文科省は低い所ばかり測っている」「人が住んでいない所は高い」「毎日手入れしているから線量が下がっている。積算線量の計算に影響するのではないか」「市は本当に子どものことを考えているのか」など多くの疑問、不安の声が出た。桜井勝延市長は水や食品の検査機器を9月に購入することを報告、詳細なマップを作った上での除染方針を話した。
 8日は原町区大原、同大谷、9日は同区高倉、押釜、13日は同区馬場、片倉の各行政区を対象に、いずれも石神二小体育館で開かれる。

カテゴリー:福島第一原発事故