東日本大震災アーカイブ

南相馬、楢葉、富岡で一時帰宅 

 東京電力福島第一原発から半径20キロ圏内の警戒区域への一時帰宅は7日、南相馬、楢葉、富岡の3市町で行われ、計372世帯631人が参加した。
 南相馬市は143世帯250人、楢葉町は71世帯123人、富岡町は158世帯258人が参加した。南相馬市は馬事公苑、楢葉町は広野町中央体育館、富岡町は広野町中央体育館と川内村村民体育センターをそれぞれ中継基地に、バスに分乗し警戒区域内に立ち入った。
 最大の空間放射線量は南相馬市が毎時5・32マイクロシーベルト、楢葉町が毎時2・68マイクロシーベルト、富岡町が毎時10・31マイクロシーベルト。個人の積算放射線量は南相馬市が0~7マイクロシーベルト、楢葉町が0~5マイクロシーベルト、富岡町が2~9マイクロシーベルトだった。各市町とも除染が必要な人や物はなかった。
 富岡町では6人が体調不良を訴え、うち一人は転倒して眉間を切り、救急車で広野町の中継基地に搬送された。南相馬市は9人が熱中症や片頭痛などを訴えた。
 一時帰宅は8日も南相馬、楢葉、富岡の3市町で行われる。

カテゴリー:福島第一原発事故