東日本大震災

「3.11大震災・断面」アーカイブ

  • Check

【南相馬に市民戻る】学校、すし詰め状態 プレハブで対応 「50人学級」柔剣道場が教室

 南相馬市では、県内外の避難先から市民が戻ってきているが、避難区域外の学校に児童生徒が集中し、すし詰め状態になった。市はさらに古里を離れた市民に戻ってもらいたい考えで、除染作業を急いでいる。

■4万人に回復

 南相馬市には震災前、約7万1000人の市民がいたが、震災と東京電力福島第一原発の事故後は市がバスで一斉避難を勧めたこともあって、3月下旬には約1万人に減少。住宅街は明かりが消え、真っ暗になった。

 その後、原発事故収束の工程表が進むにつれ、市民が戻り始めた。7月3日に3万5222人だった市内在住者は、今月22日で3万9331人にまで回復している。

■避難区域外に集中

 避難区域に指定されていない鹿島区の4つの小中学校に児童生徒が集中した。鹿島区の各小中学校では市内の16小学校、6中学校の子どもたちが学んでいる。

 一学級の人数は50人ほどとなり、授業は柔剣道場でも行われている。市は、各小中学校に計24のプレハブ教室を設置した。29日から使用を開始し、状況はようやく改善される。さらに近く緊急時避難準備区域が解除される見通しで、市は「解除されれば、10月に原町区の5つの小中学校を再開させたい」としている。

■復興へ課題山積

 市は復興に向けて取り組むが、残り約3万人の市外避難者が戻るためには課題が山積している。JR常磐線は上り下りともストップし、6号国道も警戒区域の原町区南部で行き止まりだ。病院は長期入院ができない状態だ。

 市は特に除染作業の重要性を強調する。安心して学校などに通える体制が急務だとして、8、9月を除染月間に定め、学校敷地の表土除去や公共施設の除染を急いでいる。

カテゴリー:3.11大震災・断面

「3.11大震災・断面」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧