東京電力福島第一原発事故に伴い県は19日、早場米の放射性物質検査準備を本宮市などで始めた。9月中旬までに県内約200カ所の対象の水田で玄米を回収し検査する。放射性セシウムが、玄米1キログラム当たり500ベクレル以下で出荷可能となる。
同市では農家の立ち会いのもと、県の担当者が早場米の品種、育成状況などを確認した後に検査対象の水田であることを示す標識を立てた。刈り取った後、玄米にして約500グラムをサンプルとして測定する。
立ち会った同市の稲作農家後藤勇さん(59)は「『五百川』という期待の新銘柄米を約40アール育てている。良い検査結果が出ることを願う」と話し「早場米は出荷時期を迎えている。調査に時間がかかれば、早場米の価値が下がってしまう」と県に迅速な対応を求めた。
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