全村が計画的避難区域に設定された飯舘村の避難村民自治組織連絡協議会が16日発足し、福島市の飯舘村役場飯野出張所で初会合が開かれた。協議会長には本田八郎飯野・明治仮設住宅飯舘自治会長が選ばれた。
協議会は7月から9月にかけ、福島市や伊達市、相馬市の仮設住宅、公営住宅などでつくった12の自治会長で構成。避難後も村民同士のつながりを維持し、生活向上を図るのが目的。
会議では菅野典雄村長が委嘱状を交付、「村民の健康管理、村内の除染など課題は多いが、協議会発足は新たなコミュニティーづくりへの第一歩。さまざまな問題を出し合いながら、より良い方向に向かってほしい」とあいさつした。本田会長は「マナーを守って生活し、村民同士の絆を強めよう」と述べた。
出席者は村の除染計画や帰村の見通しなどについて村の担当者らと意見を交換した。
(カテゴリー:福島第一原発事故)