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高校生の採用選考解禁 県外目指す動き強まる

緊張した雰囲気の中、入社試験に臨む高校生=福島市・ダイユーエイト

 来春卒業予定の高校生に対する企業の採用選考が16日解禁され、県内でも各企業で入社試験が始まった。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で求人数が落ち込む中で、生徒は試験に臨んだ。浜通りを中心に生徒の間では求人数が多い県外に就職先を探す動きが強まっている。
 同日、ダイユーエイトは福島市の本社で入社試験を行った。地域の雇用促進に協力しようと、採用予定は昨年の2倍の10人で、応募者は38人だった。昨年は1人だった相双地区からの応募者が6人に拡大。緊張した面持ちで一般常識試験や作文、集団面接に臨んだ。
 福島労働局によると、8月末現在、来春の就職を希望する県内の高校生は5552人。県内企業への就職希望者は前年同期比15・1%減の3828人で、県外企業は同26%増の1724人となっている。県内の求人数は2313人で、前年同期比で6・6%減少している。
 震災などの影響で相双地区の求人数の落ち込みが特に大きい。福島第一原発から20キロ圏内の警戒区域にある小高商高の進路指導部長の木幡尚子教諭は「地元の求人は激減しており、生徒に県外で就職先を探すよう指導している。しかし、競争は厳しい」と話す。
 同校3年の新川舞さん(富岡町)は県外志望で、被災者向けの求人に応募した。「震災で就職のための勉強が遅れているのが不安。巻き返したい」と意気込む。一方、同校3年の山本裕未さん(浪江町)は浜通りの企業を目指しており、「家族と離れたくない」と理由を述べた。

カテゴリー:福島第一原発事故

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