東日本大震災アーカイブ

専門家解説、個別相談も 川俣町 線量測定結果説明会

 町内の18歳以下の子どもや妊婦らを対象にバッジ式積算線量計を配布し、3カ月ごとに1年間の積算放射線量を計測している川俣町で13日、7月から9月までの約3カ月間の測定結果説明会が開かれた。

 午前と午後の2回開かれ、午前の部には約100人が参加。同町の復興支援アドバイザーを務める近畿大(大阪府)の伊藤哲夫原子力研究所長らが測定結果や低線量放射線の健康への影響などを解説した。

 終了後に伊藤所長らによる個別健康相談も行われた。夫婦で出席した会社員男性(33)は四歳と五歳の娘の約3カ月の積算放射線量が約0・4ミリシーベルトだったとし、「ずっと家にいると子どももストレスがたまるので外で遊ばせていたが、この程度の数値で良かった。個別相談では『今まで通り生活して問題ない』と言われたので安心した」と話した。

カテゴリー:福島第一原発事故