東日本大震災アーカイブ

美里で「ならは雪まつり」 震災から11カ月

かまくらに飾ったキャンドルに火をともす子どもたち=会津美里町

 東日本大震災後の発生から11カ月を迎えた11日、楢葉町民が避難生活を送る会津美里町宮里の仮設住宅敷地内で、かまくらやそり滑りを楽しむ「ならは雪まつり」が開かれた。夜には約1万個のキャンドルに点火し、「希望の光」をともした。
 慣れない土地での避難生活が続く中、楢葉町民でつくる宮里応急仮設住宅自治会が雪国の遊びを楽しみ、未来への希望を持とうと企画した。キャンドルは、東京都の民間企業が首都圏の住民に提供を呼び掛けた。
 日が沈み始めた午後5時ごろ、住民らが一斉に火をともすと、辺りは幻想的な光で照らされた。犠牲者を悼みながら手を合わせる人の姿も見られた。
 地元のボランティア団体らの協力で作ったかまくらの中では、子どもたちがクリぜんざいや、つゆ餅を食べながら暖を取った。長さ約10メートルの雪の滑り台も登場し、そり滑りを楽しんだ。

カテゴリー:福島第一原発事故