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廃炉工程見直し必至 第一原発2号機 格納容器から高い線量

 東京電力福島第一原発2号機の格納容器内で最大約70シーベルトという極めて高い線量が検出されたことから、廃炉工程の見直しは避けられないとする見方が28日までに浮上してきた。破損した格納容器の修復には特殊ロボットが用いられるが、放射線が電子機器に障害を及ぼし作動不能となる可能性があるためだ。政府・東電中長期対策会議は同日、実証実験施設の整備構想をまとめ公表したが、放射線防護対策には新たな技術開発が必要となり難航も予想される。
 第一原発2号機の原子炉格納容器は、冷却水の水位が底から約60センチと溶け落ちた燃料の冷却に不安が持たれている。水位の低い原因は格納容器の破損により冷却水が漏れ出しているとみられるためで、修復は急務だ。作業は遠隔操作ロボットに頼らざるを得ないが、約70シーベルトの極めて高い放射線を浴びた場合、半導体が破壊され「ロボットそのものが動かなくなる」(日本原子力研究開発機構・福島技術本部)という。ロボットの電子部品を少なくしたり、遮蔽(しゃへい)板を取り付けるなどの技術開発が必要になる。
 さらに、格納容器内部の全体の状況を把握する手段がないため、ロボットの侵入路を検討していくことが難しい状態だ。
 廃炉に向けて政府と東電が公表した廃炉までの工程表では、2号機の溶けた燃料の取り出しを「10年以内の開始を目標」としている。しかし、こうした課題が山積しているため、見直しを迫られる可能性が否定できない。工程表管理の事務局を担当する資源エネルギー庁は、スケジュールの見直しについて「(2号機の高線量や格納容器内の水位に関する)東電の具体的な評価を見て判断する」と、今後に含みを持たせている。

カテゴリー:福島第一原発事故

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