ラジオ福島は2日、震災から復興に向け歩み続ける県民の姿を紹介する新番組「ふるさと ふくしま 絆キャラバン」をスタートさせた。番組スタッフには被災した県民を新たに雇用。ラジオ福島のパーソナリティーと県内各地を訪れる。
県の「ラジオ放送を活用した『復興に向けて歩む地域コミュニティ』からの情報発信事業」による番組で、復興に向けた県内の様子を伝えるとともに、新規雇用にもつなげる。任期は1年。
番組スタッフはハローワークで公募し、20代から50歳までの男女7人を採用した。福島のために働きたいという大学生や海外留学中に震災に遭い、ラジオ放送の貴重さをあらためて感じた人などさまざま。震災の影響で職を失った人もいる。ホテルで司会などを担当していたという田村市出身の佐久間順子さん(44)は「古里を離れていた時期もあったが、あらためて大切さを感じた。頑張る県民の皆さんに寄り添い、一番近いところで復興する姿を紹介したい」と抱負を語った。
この日は福島市の本社で委嘱状交付式が行われ、本多純一郎社長が委嘱状を手渡し「皆さんの力で今まで以上にいい番組を作りたい」とあいさつした。
「ふるさと ふくしま 絆キャラバン」は来年3月29日までの平日午後1時10分から20分まで毎日、生放送する。全260回の予定。
(カテゴリー:福島第一原発事故)