復興庁の有識者会議「復興推進委員会」の五百旗頭(いおきべ)真委員長は27日、本県の復興の課題について「除染と避難の長期化が重大」との認識を示し、野田佳彦首相に必要な施策を提案していく考えを示した。
同日、県庁で佐藤雄平知事らと意見交換の後、記者団の取材に答えた。
五百旗頭委員長は委員会初の現地視察のため、委員と一緒に県庁を訪れた。委員として星光一郎県社会福祉施設経営者協議会長も参加した。県側からは佐藤知事の他、内堀雅雄副知事、瀬谷俊雄県商工会議所連合会長、庄條徳一JA福島五連会長が出席した。
意見交換は非公開で行われた。終了後、佐藤知事は「双葉郡が抱える7項目の主要課題に関する国の回答が不十分であることや、除染の現状などを政府に伝えてほしいと話した」と語った。
委員会は9月にも国の施策の改善点などについて中間報告をまとめる。
(カテゴリー:福島第一原発事故)