東日本大震災アーカイブ

川俣・山木屋を考える会発足 再生、復興で行政に提言

山木屋地区の再生を訴える佐藤元組合長

 計画的避難区域に指定されている川俣町山木屋地区の賠償や除染などの問題について政策提言する住民組織が30日、発足した。山木屋地区自治会と連携し、多くの避難者の声を行政機関に届ける。
 組織の名称は「原発事故から山木屋地区の再生・復興を考える政策提言機構」。今後、山木屋地区の各行政区から賛同者を募り、役員を決める。
 具体的な活動は今後、詰めるが、東京電力に対し、損害を受けた林業の完全賠償を求めるほか、避難者に帰還を希望するかを聞く意向調査の実施を町や国などに働き掛けることを想定している。
 設立会議は川俣町の農村広場集会所で開かれた。発起人代表の佐藤新一元JA川俣飯野組合長は「意見を国などに届け、山木屋を再生させたい」と集まった避難者約20人に呼び掛けた。

カテゴリー:福島第一原発事故