東日本大震災アーカイブ

野馬追祭場地で除染開始

表土の入れ替えが行われる羊腸の坂(手前)と走路

  国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」の甲冑(かっちゅう)競馬や神旗争奪戦などのメーン行事が行われる南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地で本格的な除染作業が行われている。
 出場者と観覧者のため、祭場地の線量を低減させるのが目的。野馬追の関係者でつくる相馬野馬追執行委員会の事務局を務める南相馬市が平成24年度の当初予算で2373万円を計上し、祭場地の走路と「羊腸の坂」と呼ばれる坂路の計640立方メートルの表土を入れ替える。馬場内の草も刈り込む。
 今月中に作業を終え、6月には祭場地で今夏の野馬追に出場する馬の調教を始める。7月には馬場と観覧席の草の刈り込みを予定している。
 相馬野馬追は昨年、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響でメーン行事などは中止し、規模を縮小して行われた。今年は7月28、29、30の3日間で通常開催を予定している。

カテゴリー:福島第一原発事故