東日本大震災アーカイブ

東電、損害額争う意向 川俣・山木屋の食品加工業者訴訟

   計画的避難区域に設定された川俣町山木屋地区の農産物を加工する同町鉄炮町の増田屋商店の清水政宏代表(58)が、東京電力に約3000万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論は11日、東京地裁(三角比呂裁判長)であった。東電側は損害額について争う意向を示し、同社の試算を6月15日の弁論準備手続きで提示する。
 原告は福島第一原発事故の影響で山木屋地区の納豆を生産できなくなり、長期間にわたり売り上げ減少に陥ると主張。売り上げを伸ばしていた主力商品だったため、将来性を考慮して損害額を算定した。
 東電側は答弁書で不確実性のある予想値だと反論した。また、損害の範囲や金額について話し合いによる解決を希望するとし、和解協議を打診した。

カテゴリー:福島第一原発事故