東日本大震災アーカイブ

葛尾村、小中学校再開へ 三春町が廃校提供

 福島県三春町は今年度末で廃校する要田中の校舎を、東京電力福島第一原発事故で休校している葛尾村の村立小中学校(葛尾小、葛尾中)の仮校舎として提供することを4日までに決めた。村は来年4月の学校再開を目指す。
 葛尾村の小中学生は約90人おり、現在は仮役場を置く三春町にある岩江小と岩江中に計約50人、隣接する郡山、田村両市の学校にそれぞれ約20人が通っている。村教委は村立学校への通学意向を保護者に確認し、教員の確保などを進める方針。
 要田中は三春町の中学校再編に伴い、三春、沢石、桜の3校と共に来年度から新三春中に統合される。葛尾村は7月、村立学校の再開先として廃校となる4校のいずれかの借用を三春町に要望していた。
 町は町民代表らで組織する公共施設整備方針検討委員会や地元住民、町議会の意向を踏まえ、要田中の校舎を貸与することとした。6日の議会全員協議会に報告後、正式に決定する。

カテゴリー:福島第一原発事故